雪の日

4年に一度の本日、東京は大雪でしたね。
あまりの大雪のため、スーパーへ買い物に行くのも躊躇われ、
我家から徒歩一分圏内にある中華料理屋さんにお昼ご飯を食べに行って参りました。
引っ越した当時から気になってたんですが、何故今迄行かなかったかというと、店構えがきったねえからです。
更に、店内が見えないような作りになっているため、入るのに物凄く勇気が必要なのです。
入ったが最後、「麻婆豆腐 3200円*注文するまで帰しません」というぼったくりの店だったらどうしようとか、「中華料理はもうやってないよ!バカ!」と言われたらどうしようだとか、「食うより働け!」と働かされたらどうしようだとか、「なんかもう、来るな!」と追い返されたらどうしようだとか、「芝居なんかやってねえで真面目になれ!」と説教されたらどうしようだとか、色んな怖い予想が止まらなかったためです。
しかし本日、この大雪でスーパーへ出向く気も起こらず、かといって家に食材が碌にない状態の僕はついに決意したのです。
「あの店へ行こう」と。
何故なら、ずーっと気にはなっていたからです。それは何にか。
読み返してみてください。上述の怖い予想の中に「ぐったりするほど不味かったらどうしよう」だとかいう不安は含まれてないのです!
そうです。
店の前を通る度にその中華料理屋さんから漂う匂いは「あ、もうこれ絶対美味しいわ」と確信するに値するものだったのですよ。
きったねえのに美味しい店というのは、それはもう、綺麗なのに美味しい店よりもずっと美味しい店なんですよ。
きったねえのに経営が続いてるって事はですよ。味が確かだからでは無いでしょうか。店構えよりも味を優先させてるってことですよ!恐らく、多分、きっと、もしかしたら。
大体そもそも、綺麗「なのに」美味しい店って表現もおかしい。


とにかくまあ、大雪の中、「あそこの中華料理店へ行くのだ。好物のエビチリを食べるのだ」と決めて家を飛び出しました。
徒歩一分の道のりも、大雪の中を慎重に進むため、普段の倍かかります。それでも二分。

意を決して扉を開けて入店。
あれ、店構えほど内装はきったなくねえぞ?むしろ、普通にこざっぱりしてる!
カウンター席に着いて、メニューを確認。
ラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメン、チャーシューメン、野菜ラーメン、タンメン、肉ラーメン、五目ラーメン、麻婆ラーメン、カレーラーメン
ラーメンばっかじゃねえか!多種の!
肉ラーメンって何?チャーシューメンと違うのか?


さらにメニューの下部にミートスパゲティーナポリタン、カレースパゲティー
スパゲティーそしてここでもカレー!


なんだか様子がおかしくなってきたぞ?


メニューの別面を見ると、定食のメニューが。
八宝菜定食、肉野菜定食、麻婆豆腐定食、餃子定食、炒飯…
まあ、普通か。
そしてその下には…
カレーライス。
カレーライス!
とうとう出しちゃったよ!
そのものを!
中華料理じゃねえ!


そして、エビチリ置いてねえ!

散々メニューとにらめっこした挙句僕は、肉ラーメンと小炒飯をセットで注文しました。

そしたら、すげーボリューム!
小炒飯が全然小じゃないばかりか肉ラーメンが二人前くらいある!

ぜえはあ言いながら食べましたよ。食べきりましたよ。
そう。すげー美味しかったからです。
やっぱり味は最高でした。予想通りです。

帰宅してそのお店をネットで検索したら、色々と食べた方の感想が出てきたのですが、皆さん一様に「ボリュームがすごい。美味しいけど。」と書いていました。
なんかどうもそのお店、ボリュームが売りのお店で、一人前が通常の二人前近くあるようです。
そして食べきれないお客様のために、全てのメニューが50円引きで小サイズに出来るらしいです。
調べてから行けばよかった。

でも美味しかった!