『七つまでは神のうち』 ネタバレ

三宅隆太監督『七つまでは神のうち』観ましたー。

この作品、ホラーと謳ってる割には残酷描写も少なくどちらかというとサスペンスミステリ映画として捉えたほうがしっくりきます。

物語は二人の女子高生と一人の小学生の女の子が謎の失踪をしたところから始まり、そこにもう一人の女子高生が山奥の廃校で気を失い、目を覚ましたところから一気に物語が加速するという感じです。
ラストにそれまでのカットや台詞の点と点が一気に繋がっていく感じはジェームズ・ワン監督作品ほどではないにしろ、それなりのスピード感と興奮を伴って表されますし、犯人は果たして人間なのか、それ以外の存在なのか?の疑問に一気に答えてくれて中々手に汗握る名シーンです。

だけど、やはり、うーん、えーと、あのー、幽霊ちょっと万能すぎやせんかあ。
せめて、一人位は生者でも良かったんじゃないでしょうか。
むしろ、生者の方が良かったんじゃないですかね。
実際の事件は生者が、それ以上の都合のいいところは幽霊が。の、方が、「結局神様なんてなんも助けちゃくれねえ」というメッセージが浮き立ったのでは無いでしょうか。
そんなことないでしょうか。
好みかな。

まあそれでも、突っ込みどころは多々あれど、二度三度と見直すうちに「あーなんだ、そういう事になってたのか」と思わず膝を打つ脚本になってるのは流石、スクリプトドクター・三宅隆太監督の手腕の見事さですかね。
こちらが勝手に納得してるだけかもしれなくても。

あと、色んな映画のオマージュが散りばめられてるのでその辺もまた楽しい映画です。

ホラーを期待すると串刺し描写や火達磨描写、生き埋め描写は「もうちょっと見せてよー」と思うかもしれませんが、そんな目にあう女の子がみんな可愛いのでなんだか許してしまいたくなります。
いや、それだからこそ逆にもっと見せてよ!と思うどうしようもない僕も居るのですが。

特にあの、串刺しになる女の子(藤本七海)は眼鏡っ子で個人的にすげえ好きな顔だったので、血塗れになった固い棒を何度もさするシーンは必要以上にエロく感じて困ってしまいました。
あれ絶対意図的なシーンだよね?ね?

オススメですー

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